【高校野球】130キロ台のストレートで強豪を翻弄 指揮官も絶賛する神村学園・龍頭汰樹の至高の投球術 (2ページ目)
ただ智辯学園との試合は8回に追いつかれ、タイブレークとなった延長10回に失点して敗れた。川本が振り返る。
「横浜戦ではフォークがよかったのですが、智辯との試合ではその球を捉えられてしまいました。終盤までは龍頭さんの持ち味をしっかり引き出せていたと思いますが、最後は少し投げ急いでしまい、ストライクゾーンに入った変化球を打たれてしまった。そこが一番の反省点です。少しでも甘く入った球は見逃してくれませんでした。だからこそ、高めのスライダーやインコースのストレートをもっとうまく使わないと」
【タイミングを外して打ち取るのが一番】
170センチ67キロと投手としては小柄な龍頭だが、気迫あふれる投球を持ち味としている。
「どんなに苦しい場面でも、龍頭さんは攻めの投球をしてくれる。だからこそ、龍頭さんを乗せるためにも強気のリードをしないといけない。スリーボールになっても、フォアボールを出す心配がほとんどありませんし、ストレートだけでなく、スライダーやフォークでもしっかりストライクが取れる。だから、140キロに届かないくらいのストレートをより速く見せながら、打者に的を絞らせない配球を心がけています」(川本)
横浜、智辯学園相手に好投した龍頭は、こう語っていた。
「もともとはストレートと横に逃げる変化球しかなかったので、落ちる球を覚えれば横の変化もさらに生きると思い、冬にフォークを重点的に磨いてきました。これからは、勝負球をもっと低めに集められるようにしたいですね。そのためにも、インコースへしっかり投げきることが大事だと思っています」
三振、ゴロ、フライなど、バッターの打ち取り方はいろいろあるが、龍頭は次のように語る。
「自分としては、相手のタイミングを外して打ち取るのが一番いい。守ってくれる仲間がいて試合で投げられているので、彼らのためにと思っています」
高校卒業後は大学に進み、そこで力をつけてプロを目指すという。
「いずれはプロで勝負したいと考えています。そのためにはストレートの質、球速を上げないといけないですし、変化球の精度もまだまだ......。課題だらけだなと思っています」
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