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【高校野球】日本球界初「3世代プロ」へ 名門・履正社の主将が背負う血統と宿命、甲子園からメジャーへ続く挑戦 (3ページ目)

  • 内田勝治●文 text by Katsuharu Uchida

【伝統を途絶えさせるわけにいかない】

 履正社が最後に甲子園へ出場したのは2023年夏。2006年から歴代のOBたちは3年に一度は必ず聖地の土を踏んできた(2020年春の選抜に出場予定も新型コロナウイルス流行のため中止)。その伝統を自分たちの代で途絶えさせるわけにはいかない。辻は言葉に力を込める。

「高校野球人生ももう終盤で、みんな気合が入っています。夏に勝つためには圧倒的な力をつけるしかありません。まずは個々の力を上げることを意識して、この冬は、自分の人生を賭けて取り組んできました」

 憧れの選手は走攻守の全てでメジャーを席巻するタティスJr.(パドレス)。「3世代プロ」はあくまで通過点であり、その先にある「メジャーリーガーになって活躍する」という壮大な夢を、たしかな足取りで追いかけている。

「長い冬」は、辻竜乃介という才能を、より強固なリーダー、そしてプレーヤーへと進化させた。辻家の歴史に「メジャーリーガー」というかつてない輝きを書き加えるため、履正社の主将は今日も大きな放物線を描き続ける。

著者プロフィール

  • 内田勝治

    内田勝治 (うちだ・かつはる)

    1979年9月10日、福岡県生まれ。東筑高校で96年夏の甲子園出場。立教大学では00年秋の東京六大学野球リーグ打撃ランク3位。スポーツニッポン新聞社でプロ野球担当記者(横浜、西武など)や整理記者を務めたのち独立。株式会社ウィンヒットを設立し、執筆業やスポーツウェブサイト運営、スポーツビジネス全般を行なう

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