【夏の甲子園2025】名門・北海は悔しい敗戦をどう生かすか 1年生の147キロ右腕を中心に再出発誓う (3ページ目)
平川監督は続ける。
「森は立ち上がりに得点を奪われましたが、彼の持ち球である力強いストレートをリズムよく投げてくれました。昔はエース中心で戦うことが多かったですけど、いいピッチングを2試合も3試合も続けることはできない。甲子園で優勝しようと思ったら、3人か4人は必要です。
ウチはかなりウエイトトレーニングをやるので球速が上がるんですけど、その分、故障のリスクも考えないといけない。球数、イニング数には気を配っています。ピッチャー陣の強化をどう図るかだと思います」
今回の敗因となったミスをなくすためには、どうすればいいのか。
「エラーが続く状況では、監督が何を言っても難しいですね。ミスしても、切り替えてやるしかない。普段の練習から口酸っぱく言うしかない。ああいう場面を想定しながら、練習をするしかないと思います。それができるかできないかですね」
41回目の大会出場を果たした名門は、さまざまな課題を持って北海道に帰る。
著者プロフィール
元永知宏 (もとなが・ともひろ)
1968年、愛媛県生まれ。 立教大学野球部4年時に、23年ぶりの東京六大学リーグ優勝を経験。 大学卒業後、ぴあ、KADOKAWAなど出版社勤務を経て、フリーランスに。著書に『荒木大輔のいた1980年の甲子園』(集英社)、『補欠の力 広陵OBはなぜ卒業後に成長するのか?』(ぴあ)、『近鉄魂とはなんだったのか? 最後の選手会長・礒部公一と探る』(集英社)など多数。2018年から愛媛新聞社が発行する愛媛のスポーツマガジン『E-dge』(エッジ)の創刊編集長
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