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あの長嶋茂雄も届かなかった東京六大学通算100安打の壁 偉業を目指すスター候補生たち (3ページ目)

  • 元永知宏●文 text by Motonaga Tomohiro

 このなかでもっとも100安打に近いのが、3シーズンで通算35安打を記録している熊谷と小林だ。1年春に立教大のショートのポジションを獲得した小林は、4本塁打を放つなど長打力もある。

 その一方で、2年生の田上と村本はこの春が初めてレギュラーとして臨んだシーズンだったことを考えれば、まだまだ100安打の道のりは長い。

 しかし、今年春のリーグ戦で早稲田大と明治大が優勝決定戦までもつれ込んだように、東京六大学は各大学の実力が拮抗しており、1チームあたり13〜15試合戦うことになれば、打席数も増えるわけで、当然チャンスも膨らんでくる。

 最後に、先日亡くなられた長嶋茂雄氏の立教大時代の成績を振り返ってみたい。

1954年春/11試合/17打数3安打(打率.176)
1954年秋/11試合/19打数3安打(打率.158)
1955年春/11試合/47打数8安打(打率.170)
1955年秋/11試合/35打数12安打(打率.343)
1956年春/14試合/48打数22安打(打率.458)※首位打者
1956年秋/15試合/59打数17安打(打率.288)
1957年春/12試合/40打数9安打(打率.225)
1957年秋/11試合/39打数13安打(打率.333)※首位打者

 1年の時は代打での出場が多かったため、規定打席に初めて到達したのは2年春。その秋からヒットを積み重ね、2度の首位打者を獲得したが、東京六大学での通算安打数は87本(96試合)だった。

 あの長嶋氏でさえ到達できなかった東京六大学通算100安打の偉業。はたして、今春ブレイクした1、2年の有望株は偉業を達成できるのだろうか。これからの活躍に注目したい。

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著者プロフィール

  • 元永知宏

    元永知宏 (もとなが・ともひろ)

    1968年、愛媛県生まれ。 立教大学野球部4年時に、23年ぶりの東京六大学リーグ優勝を経験。 大学卒業後、ぴあ、KADOKAWAなど出版社勤務を経て、フリーランスに。著書に『荒木大輔のいた1980年の甲子園』(集英社)、『補欠の力 広陵OBはなぜ卒業後に成長するのか?』(ぴあ)、『近鉄魂とはなんだったのか? 最後の選手会長・礒部公一と探る』(集英社)など多数。2018年から愛媛新聞社が発行する愛媛のスポーツマガジン『E-dge』(エッジ)の創刊編集長

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