メジャーのスカウトが注目する智辯和歌山出身のハワイ大の二刀流、武元一輝がアメリカに渡った理由 (3ページ目)
【日々研鑽を積み、いつかは大谷超えを目標に】
甲子園球児の武元はアメリカの大学経由でメジャー入りを目指す存在に photo by Yamawaki Akiko 武元の野球人生は、父の秀仁さんとの練習から始まる。秀仁さんは、ラグビーをやっており元野球選手というわけではないが、小学校低学年の時から野球に夢中になっていた武元のキャッチボールの相手となり、野球の勉強をして鍛えてくれた。
「それが結構厳しくて、めちゃめちゃ泣かされていました」と武元。「僕が『野球選手になりたい』と言ったので、父がいい選手の動きはどうなっているかを研究して、僕に教えてくれました」。父との練習、そして智辯和歌山高でのハードな練習の日々が心身ともに武元を強くし、努力することで自信が育まれた。
現在つけている背番号17はロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平と同じだが、武元は「(智辯和歌山高時代の)中谷監督が、僕に最初にくれたナンバーが17番だったので」と説明。「結構気に入っているナンバーなので、これから先もたぶん17になると思います」とあどけない笑顔を見せた。
7月のメジャーリーグドラフトで指名され、プロになることを決断した場合、その後も二刀流でやっていくかどうかは未定だが、大谷については敬意を抱いている。
「もちろん参考にしていますし、憧れでもあります。もう人類誰もが憧れるような人柄、取り組み方、姿勢と、すべてを兼ね備えた人だと思います。
打撃だったら、もっともっとパワーも必要ですし、もっともっとコンタクトも、すべてにおいてまだまだレベルアップが必要だと思っています。ピッチャーにおいてもバッターにおいても、本当に『もっともっと』っていう言葉が一番思っていることです」
今はまだ「憧れ」だが、いつか大谷に追いつき、追い越したいという目標に変えられるよう、これからもまい進していくつもりだ。
「"トップレベル"になりたいので、球速も、変化球のキレもそうですが、何か圧倒できるような球、『武元一輝と言ったらこれだ』って言ってもらえるような特技を身につけたい。大谷さんであれば、スイーパーとかスプリットとかいろんな武器があると思うんですけど、そういう武器が何個も持てるような、そういうトップレベルの選手になっていきたいです」
武元一輝の夢は、無限大だ。
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著者プロフィール
山脇明子 (やまわき・あきこ)
大阪府出身。ロサンゼルス在住。同志社女子大在学時に同志社大野球部マネージャーと関西学生野球連盟委員を兼任。卒業後はフリーアナウンサーとしてABCラジオ『甲子園ハイライト』メインキャスター、サッカーのレポーターなどを務める。渡米後は、フリーランスライターとしてNBA、メジャーリーグ、アメリカ学生スポーツを中心に取材。
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