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横浜清陵、21世紀枠で春夏通じて初の甲子園へ! 指揮官は東海大相模の選手として全国制覇→国立大に進学→家庭科教師の異色経歴 (3ページ目)

  • 大友良行●文 text by Ohtomo Yoshiyuki

 そして普段から野原監督が選手たちに言っていることが、「相手を敬う」ということ。

 大げさなポーズで喜びを表すのは、相手にとって失礼という思いがある。また勝った試合のあと、帰路のバスの中で1分間だけは喜んでもいいが、それ以上はダメという決まり事もある。

 ただ、センバツ決定の日だけはさすがに野原監督も喜びを我慢できなかったのか、親友のところまで駆けつけ報告を行なった。その親友とは、共にセンバツに出場する横浜高校の村田浩明監督だ。村田監督もかつては公立校の教員として甲子園を目指していたこともあり、野原監督とは大親友である。合同練習や試合をして、お互いに切磋琢磨する仲間だ。

 野原監督の訪問を受けた村田監督は、次のように語った。

「やっぱりうれしかったのでしょうね。どこかで爆発させたかったのでしょう。ウチのほうにわざわざ来てくれました。普段から家族ぐるみで食事にいったりする仲なので、私の前では、正直な気持ちを見せてくれたんだと思います。もしかしたら、決勝で当たることがあるかもしれません。そうなったら夢物語ですね。マンガですよね!」

 神奈川から初の21世紀枠として出場する横浜清陵は、はたして甲子園でどんな試合を見せてくれるのか。また、神奈川県対決は実現するのか? センバツが待ち遠しい。

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