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「新基準バット」導入で真価問われるスラッガー センバツで絶対注目の10人を厳選 (10ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

捕手としてのセンスが光る星稜・能美誠也 photo by Ohtomo Yoshiyuki捕手としてのセンスが光る星稜・能美誠也 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る能美誠也(星稜2年/捕手/174センチ・72キロ/右投左打)

昨秋の明治神宮大会優勝に導いた陰のMVP。2年生捕手ながら、先輩エース左腕の佐宗翼ら投手陣の手綱さばきは見事だった。50メートル走6秒2と俊敏で、フットワークを生かした守備が光る。二塁に向かって真っすぐ伸びていくスローイングは一見の価値ありだ。バランスの取れた強打者が並ぶ打線にあって、昨秋は6番を打つことが多かったがスイングのキレは出色。体格的には平凡ながら、試合が深まるにつれ存在感を増してくるキープレーヤーだ。初戦は大会初日に21世紀枠で出場する田辺(和歌山)と激突する。

著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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