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軟式で最速151キロの四国明治・赤尾侑哉はドラフト「隠し玉指名」なるか。巨人・大勢が「プロ挑戦のきっかけをくれた」 (4ページ目)

  • 寺下友徳●取材・文 text by Terashita Tomonori
  • photo by Terashita Tomonori

プロ挑戦がもたらした縁

 こうして運命の10月20日を想像できない形で待つことになった赤尾。実際に赤尾と面談した球団スカウトも「ストレートだけでなく、スプリットやカットボールなどの落ちるボールも持っているし、話をしても考え方がしっかりしている。面白い選手だ」と彼を多角的に見て評価している。

 ただ、彼自身の気持ちは揺らいではいない。

「自分で考えてプレーする大切さを教えてくれた関西国際大の鈴木(英之)監督をはじめとする指導者の方々、僕がプロに挑戦するきっかけを与えてくれた大勢や同期のみんな、チャレンジを応援してくれた四国明治のみなさん、入団テストを通じ意識の高さを教えてくれた他の選手たち......。今回、プロにチャレンジしなかったら出会えなかったり、知ることができなかったことがたくさんあります。どんな結果に終わったとしても人生が終わるわけじゃないし、前向きに進みたい」

 そんな感謝の言葉を口にした赤尾。坂出商での自主練習後、後輩たちの質問に次々とアドバイスを送っていた。では、5年前、高校時代の自分にアドバイスを送るとしたら?

「『もうちょっと考えて練習せいよ』と言いたいですね(笑)」

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