山本昌がセンバツの好投手12人を診断「石田隼都は松井裕樹になる」 (4ページ目)
センバツでは29回1/3で45奪三振の快投を見せた東海大相模・石田隼都石田隼都(東海大相模/183センチ・73キロ/左投左打)
今大会無失点でチームを優勝に導いたように、ゲームメイク能力の高さが際立ちました。私は母校の日大藤沢の臨時コーチを務めている関係から、同じ神奈川でプレーする石田くんを1年生の頃から見ています。わずか2年の間にずいぶんと成長したなと驚かされました。彼のとくに優れた点は腕の振りです。バランスのいいフォームから、速球も変化球も鋭く腕を振れています。球速は140キロ前後でも速く見えますし、なによりカーブとチェンジアップという大きなタテ変化の球種を扱えるのがポイントです。今大会29回1/3で45三振を奪えたのは、この腕の振りがあるから。まだ線の細い投手ですから、これから体ができてくれば松井裕樹投手(楽天)のようになる可能性があります。
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