2020.12.04

高校・大学と野球部に所属せず。
異色経歴の独立リーガーがNPBを目指す

  • 大友良行●文 text by Ohtomo Yoshiyuki
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 今年、BCリーグの神奈川フューチャードリームス(BC神奈川)に所属していた根本和也と杉浦健二郎は、高校、大学で野球部に所属していなかったという変わり種だ。

 BC神奈川といえば、今年、ルートインBCリーグに初参入し、しかも10月のチャンピオンシップ決勝戦で信濃グランセローズを破り優勝。新規参入初年度での優勝は史上初の快挙だった。

今シーズンBC神奈川でプレーした根本和也(写真左)と杉浦健二郎 鈴木尚典監督(元横浜DeNA)を中心に、林裕幸ヘッドコーチ(元社会人野球の日本石油、明治安田生命で監督、シドニー五輪日本代表コーチ)、さらに荒波翔(元横浜DeNA)と乾真大(元日本ハム、巨人)がコーチ陣として名を連ねる。

 根本は、小学生の時は地元(川崎市)の少年野球チームに所属し投手と三塁手をしていたが、中学校に野球部がなかったためバレーボール部に入部。青稜高校(東京)に進むとソフトテニスに挑戦。一浪して立教大に一般入試で合格。大学でも体育会のソフトテニス部に入った。当時はテニス一本で野球をやるという選択肢はまったくなかった。

 大学卒業後、一般企業に入社するも、「今しかできないことをやりたい。そう考えた時、小学生の頃にやっていた野球の楽しさがよみがえり、この世界に身を投じました」と根本は言う。

 副島孔太監督、内藤尚行コーチ(ともに元ヤクルトなど)がいる連盟非登録のBBCスカイホークス、社会人クラブチームの日本プロスポーツ専門学校、関西独立リーグの堺シュライクスなどを経て、今季BC神奈川に練習生として入り、8月に支配下登録選手となった。

 ポジションは捕手。きっかけは「野球に関しては経験が不足しているので、捕手をやれば多くのことを知ることができると思いました」。練習生の時はブルペンで投手のボールを受けるのがおもな役割だったが、支配下になってからは試合にも出るようになった。だが、
捕手登録は根本だけだったが、経験不足からほかのポジションの選手がホームを守ることが多く、なかなか出場機会に恵まれなかった。