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超進学校のサプライズなるか。165センチ、
138キロ左腕がプロ志望届を出した理由 (5ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • photo by Sankei Visual

 失礼を承知で「仮に入団したとしても、今は2、3年で戦力外になることもある」と言うと、こんな答えが返ってきた。

「そうなったら、そこからまた受験して大学に行ったらいいと思っています。せっかくかかったら、やっぱり行きたいと思います」

 その一方で、家族の人と進路について話し合ったことはないのだろうか。

「もしかかったら......という話はしたことがありますけど、基本的にはやりたいことを否定されたことがないので、進路についてもそうだと思います。でも、その前に自分もそうですけど、親もドラフトにかかったらどうなるとか、いろんな状況がわかっていないと思います。だからそこはなりゆきに任せて、今はとにかく勉強しないと。推薦もなにもないので、普通に受けて点が足りないと落ちるだけなので。ドラフトのことばかり考えているわけにはいきません」

 屈指の進学校のエースが「わからないです」と繰り返す姿が妙におかしくもあったが、運命の日は刻一刻と迫っている。ドラフトというプロからの実力判定を受け、長曽我部は何を思うのか。いずれにしても、「165センチの138キロ左腕」のことがさらに気になってきた。

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