2020.07.12

三重でスカウトが注目の選手たち。
全盛期の福浦和也を彷彿させる選手も

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

スポルティーバ厳選! 
高校野球 47都道府県の注目選手
三重編

  新型コロナウイルスの影響により毎年夏に甲子園で開催される「全国高等学校野球選手権大会」が中止となり、その代わりに、各都道府県は独自の代替大会を行なうとしている。三重もトーナメント制で「三重県高等学校野球夏季大会」を開催。大会で活躍が期待される好選手たちを紹介したい。

昨年もレギュラー遊撃手として甲子園に出場した津田学園・小林世直 昨年秋の三重大会を制したのは近大高専。準々決勝以降の3試合はすべて2点差以内で勝利するなど、少ないチャンスをものにしてバックが堅い守りで支える。新チームが始まって間もないにもかかわらず、すでにチームの戦う"形"がはっきりしているのが印象的だった。

 そのチームの中心に座るのが白石晃大。投げては140キロを超すストレートとスライダーを両サイドに投げ分け、打っては左打席から快打を連発。とくにバッティングは全盛期の福浦和也(元ロッテ)を彷彿とさせ、ライナーで右中間に伸びていく打球に「中距離ヒッター」としての高い将来性を感じる。

 昨年の夏の代表校・津田学園は、オリックスに4位指名された前佑囲斗(まえ・ゆいと)のような圧倒的な存在感を持った選手はいないが、実践経験豊富な左腕・栄龍騰(さかえ・りゅうと)はどっしり重たい球質で打者を押し込み、野手では昨年夏からショートを守る小林世直(せな)がシュアなバッティングと強い気持ちでチームをけん引する。

 選手個々の資質の高さなら、いなべ総合と菰野(こもの)だ。

 いなべ総合はバッテリーが強力。昨年秋の県大会で15イニング無失点を記録した183センチの大型右腕・伊東邑航(ゆうこう)はドラフト上位候補と評する球団もあるなど、将来性豊かな投手だ。左腕の前川蓮もスライダー、チェンジアップといった変化球の使い方がうまく、他校なら間違いなくエースになっている逸材。

 バッテリーを組む田所宗大(そうだい)は、強肩とインサイドワークで投手陣を援護。身のこなしに柔らかさが出て来れば、プロのターゲットになるだろう。