夏の甲子園地方予選の「代替大会」愛知は全国クラスの左腕が大集結! (3ページ目)

  • 安部昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 昨年秋の愛知大会で享栄を破った豊橋中央の大羽陽星(おおば・ようせい)は、沈む系の変化球を使った緩急自在のピッチングが魅力。いつか打ち崩せるだろうと思っているうちに、いつの間に終盤になっている。打てそうで打てない投手の実戦力は侮れない。

 このほかにも、岡崎工の166センチ左腕・棚木和陽(ませき・かずひろ)は球持ちがよく、タイミングが取りづらい。また昨年秋、愛知3位で東海大会に進んだ豊川の左腕・米庄寛成は、ストレートが"まっスラ"になったり、シュート回転したり、クセ球が持ち味で、打者にとっては厄介な投手だ。

 最後に注目の野手をひとり。昨年夏の甲子園に出場した誉の遊撃手・水谷颯だ。昨年、試合前のシートノックで見た水谷のフィールディングのセンスは、プロに進んだ澤野聖悠(きよはる/現・楽天)よりも間違いなく上。

 とにかく今年の愛知は、経験豊富な全国区の選手が揃い、スカウトたちも彼らのプレーを楽しみにしているに違いない。

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