2018.07.12

スカウトも注目の都市対抗が開幕。
プロ即戦力の逸材が東京ドームに集結

  • 楊順行●文 text by Yo Nobuyuki
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 7月13日から開幕する第89回都市対抗野球大会。史上6チーム目の連覇に挑戦する前年覇者のNTT東日本(東京都)、一昨年優勝で昨年は日本選手権Ⅴのトヨタ自動車(東海・豊田市)、戦力充実のHonda(南関東・狭山市)などが繰り広げる優勝争いも見ものだが、ずらりとそろったドラフト候補たちの活躍ぶりも興味深い。登場順から見てみたい。

 まず、開幕戦を戦う昨年優勝のNTT東日本。西村天裕(日本ハム)、渡邉啓太(ロッテ)が抜けたが、2年目・堀誠(立正大)の評判がいい。昨年の都市対抗では、2試合で計111/3投げ2失点で若獅子賞を獲得。日本選手権でも2勝し、日韓台の若手プロと対戦したアジア・ウインター・ベースボール(AWB)でも、24回を防御率1.13、ボールの出どころが見にくいフォームの真価を発揮した。最速149キロ。「社会人で力をつけることが、遠回りじゃないことを証明したい」と意気込む。

 第2日は、Honda勢に注目。なかでも右腕・齋藤友貴哉(桐蔭横浜大)は、昨年デビューした都市対抗で152キロをたたき出し、今季は153キロも計時。南関東二次予選では、2試合9イニングを無失点で11三振奪ったように、タテヨコ2種類のスライダーも効果的だ。

 またHondaには、社会人屈指の捕手・辻野雄大(白鴎大)、木浪聖也(きなみ・せいや/亜大)、松田進(中央大)の大型内野コンビもいる。

最速155キロを誇るプロ注目の右腕、日本通運の生田目翼 第3日は、第1試合で登場する日本通運(南関東・さいたま市)の生田目翼(なばため・つばさ)から目が離せない。流通経済大時代から155キロの真っすぐで驚愕させたが、社会人1年目の昨年は「右肩痛のリハビリで、都市対抗予選ではビデオ係でした」と本人は笑う。だが、本大会にリリーフで復帰すると、AWBにも参戦。

「そこで緩急の大切さを再発見し、以前よりもまっすぐで打者を押し込めるようになりました」

 南関東二次予選では、2試合17回を投げ、1完封含む無失点。日本通運は昨年準優勝と悔しい思いをしたが、堂々のエースとして本に挑む。