「選手強化しても勝てなかった」
立教大を18年ぶり優勝に導いたもの (6ページ目)
長く課題だったアスリート選抜で入部した選手と、そのほかの選手との融合についても、最高のサンプルがある。
「今シーズン3勝した手塚周(福島)は一浪して入学し、野球部に入ってきた。エース格の田中誠也(大阪桐蔭)とふたりが競い合うのは、理想の姿かもしれない。甲子園組でなくても『頑張ればチャンスがある』という空気が生まれている。田中と手塚はこれからもいいライバル関係を続けてくれるだろう。
今後もコンスタントに優勝争いをするために大事なのは、あの明治戦の気持ちを忘れないこと。今回は実力で勝ち取った優勝ではなくて、みんなでひとつになって気持ちでつかんだもの。そういう気持ちを持ち続けることが大事だよ。ほかの大学にはもっとすごい選手が入ってきていて、彼らに勝つのは大変だから」(横山会長)
東京六大学の覇者として臨んだ全日本大学選手権で、立教大は見事に優勝を果たし、大学日本一に輝いた。このまま黄金時代を築くことができるのか、それともまた優勝から遠ざかってしまうのか――。彼らの真価は秋のシーズンに問われることになる。
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