「100mで桐生祥秀に勝った男」が
プロ野球ドラフト上位候補に急浮上 (3ページ目)
6試合(4月23日現在)を終えて、打率.333。粘っての四球も含めて、出塁が増えたため、盗塁もすでに4個を記録し、例年以上のペースで走ることができている。
当然、プロ球団スカウトの評価も上昇中だ。
「俊足はもちろんですが、バットコントロールがよく、広角に打てることも魅力です。三遊間を抜いていく打球なんて、篠塚和典さん(元・巨人)のよう。プロで活躍するイメージが湧く選手です」(DeNA・河原隆一スカウト)
「足は今年のドラフト候補でもトップレベル。肩も強くて守備が良いですし、振れるようになって打撃に力強さが出てきました。プロでも赤星憲広(元・阪神)のような盗塁できる選手になったら魅力ですね」(中日・正津英志スカウト)
島田を指導する上武大・谷口英規監督は「自信を持ってプレーしていますね。感覚を掴んできた印象です。打撃に波が減り、勝負どころで打てるようになりました」と落ち着きが増したプレーぶりを評価する。
リーグ戦はもちろん、チームが勝ち進むとともに全国の猛者とも対戦してきた経験がプレーや思考に表れている。
昨秋はリーグ戦こそ不調だったものの、明治神宮大会の代表決定戦や明治神宮大会では復調。明治大との準決勝では柳裕也(現・中日)から2安打を放ち、自信を深めた。
さらに今春のリーグ戦前には、「踏み出す右足の着地がバラバラだったので、右足を早めに着くようにしました」と打撃フォームを自ら微調整し、より長くボールを待って引き込む打撃がハマっているのだという。
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