「清宮フィーバー」に沸くセンバツ。でも本当の実力校はここだ!

  • 田尻賢誉●文 text by Tajiri Masataka
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 清宮から主役を奪え──。

 早稲田実業(東京)・清宮幸太郎の出場で"清宮フィーバー"が予想される第89回センバツ高校野球大会。高校野球関連の雑誌の表紙はすべて清宮が飾り、夏の東京大会も異例のチケット前売りが決まるなど異常な人気となっている。だが、清宮を擁する早実に注目が集まる一方で、今大会はその早実を上回るような力のあるチームが揃う。

昨年秋の都大会決勝で早実・清宮幸太郎から5打席連続三振を奪った日大三の桜井周斗昨年秋の都大会決勝で早実・清宮幸太郎から5打席連続三振を奪った日大三の桜井周斗 優勝候補ナンバーワンの呼び声が高いのは秋の明治神宮大会決勝で早実を破って優勝した履正社(大阪)。清宮と並ぶ大会注目のスラッガー・安田尚憲、若林将平を中心にした打線は昨秋の公式戦16試合で15本塁打を量産。141得点を記録した。

 投手も神宮大会決勝で自己最速となる145キロをマークしたエース・竹田祐がおり、投打の軸がしっかりしているのは心強い。これまでの甲子園の成績を見ても、夏は16強が最高なのに対し、センバツは準優勝、4強をはじめ好成績を残しており、初優勝に期待がかかる。

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