【自転車】Jプロツアー個人首位・畑中勇介が語る「TeamUKYO」 (3ページ目)

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

 一方、Jプロツアーの場合には、ワールドツアーのような大型のステージレースは存在しない。今年の場合だと、主に土日を中心とした週末に、全国各地を舞台に年間22戦のレースが開催されている。競技の内容も、ロードレース以外に一定距離の登攀時間を競う「ヒルクライム」や、公道などを封鎖して周回コースを設定し、規定周回数で争う「クリテリウム」など、欧州ではあまり見られない形式のレースが多い。また、ワールドツアーでは各レースの結果それ自体に大きな比重が置かれているのに対し、Jプロツアーの場合はシーズン全体を通じた総合結果が重視される。

「Jプロツアーのシーズン全体を非常に長いステージレースと考えることもできるのかもしれませんが、ヒルクライムやクリテリウムが多い日本のレース環境は、やはりヨーロッパと比べると少し特殊と言えるかもしれないし、戦い方やコンディションの整え方も欧州とは異なってきますよね」と、畑中は説明をする。

 個人ランキングで首位に立つ畑中は、ランキング2番手につけるホセ・ビセンテ(マトリックス・パワータグ)に対して大きなポイント数のリードを築いているが、この得点差は、「あるように見えても、ないも同然」と畑中は考えている。

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