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【自転車】片山右京が語る「ツアー・オブ・ジャパン」に賭ける思い (3ページ目)

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

「将来的にプロコンチネンタルチームになることを目指すのなら、日本国内のレースで何連勝したとかいうのは、本当に小さな物差しでしかない。一方、その日本国内のレースで自分たちが負けた内容を冷静に分析すると、自分たちに足りないところがたくさん見えてくる。だから、たとえJプロツアーで今は首位にいたとしても、決してウチらが一番じゃないということが改めてよく分かってきました。

 国内のレースでワンツーフィニッシュしたり、レースをコントロールできていたとしても、たとえばイランの怖い人たち(笑)やイタリアのワールドツアー勢が大挙して襲いかかってきたときに、果たして同じようなことができるのかどうか。

 僕たちの今年の一番の目標は、ツアー・オブ・ジャパンで総合優勝することです。そして、UCIカテゴリー2ツール・ド・熊野(5月28日~31日)やツール・ド・北海道(9月11日~13日)では、問題なくレースをコントロールして勝てるくらいになって、可能なら秋のジャパンカップでも総合3位以内を争えるようなレベルに持って行きたい。それくらいの実力になっていなければ、プロコンチネンタルに申請するとか、スポンサーがいるとかいないとか、そんなことはとても言えるような水準じゃない。そこに到達できずにビッグマウスだけ叩いているのは、小学校の運動会で子どもたちが『オリンピックで金メダルを獲るんだ』と言っているようなものですよ」

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