【新車のツボ165】マツダCX‐30。異次元の一体感をビンビンに味わえる (3ページ目)

  • 佐野弘宗●取材・文・写真

 そんな自慢の新世代骨格を実感できるCX-30のツボその1は"静かさ"である。CX-30はこのクラスとしては屈指に静かといっていい。しかも、けっこう軽い車両重量を見るに、遮音・吸音材の大量投入による静かさでなく、やっぱり基本フィジカルから静かなのだ。

 また、内装もダッシュボードやステアリング、シート、細かいスイッチまで、本当にていねいで繊細な仕立てで高級感がある。乗り心地は意外に硬めで、この静かさと手触りのいい内装調度に囲まれていると、CX-30は素直にしみじみ「いいクルマだなあ」と思える。

 で、CX-30の新世代骨格のツボその2は"以心伝心の運転感覚"だ。マツダといえばスカイアクティブ第一世代から一貫して"人馬一体"をうたってきた。運転手の手足のわずかな動きにも自然に反応して、カーブで車体が傾く(専門用語でロールという)速さや量、タイミングから、その傾きの軸の傾き具合(!)にいたるまで、人間とクルマの一体感を、マツダはこれまでも追求してきた。

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