2020.02.24

【新車のツボ165】マツダCX‐30。
異次元の一体感をビンビンに味わえる

  • 佐野弘宗●取材・文・写真

 最近のマツダ最大の話題といえば"スカイアクティブX"だ。スカイアクティブXとは今回取り上げているCX-30(とマツダ3)に搭載されている、まったく新しいパワーユニットで、世界初の"予混合圧縮着火エンジン"なのだそうだ。それは超高効率で有害な排ガスも少ない夢の燃焼方式で、世界中の多くの自動車メーカーが20年以上も研究しながら、どこも実用化できなかった技術である。それをついにモノにしたマツダには、掛け値なしに世界各国から大賛辞が多数寄せられており、その筋のプロほど認める本物の快挙らしい。

 スカイアクティブXはとにかく画期的なエンジンなのだが、ちょっと残念なのは、そのスゴさや効能がわれわれ素人には理解しづらいことだ。実際の運転感覚は良くも悪くもフツーで、初代プリウスでハイブリッドに初遭遇したときほどの衝撃はない。排気量は2.0リッターで、それにしては確かにパワフルで、そのわりに燃費もいい。ただ、同じCX-30の普通の2.0リッターガソリンエンジン車と比較すると、車両価格はスカイアクティブXのほうが約68万円も高い。

 しつこいようだが、これは世界初の大快挙なので、68万円でも出血大サービスなのだろう。しかし、同じ低燃費エンジンなら、毎年の自動車税が割安になるダウンサイジングターボや、燃料代そのものが安いディーゼルのほうが、リアルなお得感があるのも事実なのだ。