宮里藍の鋭い質問に宮司愛海がタジタジ!?「私もまだまだ修行中の身です」 (2ページ目)
宮司 そうなんですか?
宮里 でも、そこまで欲張りになると、自分のやるべきことというか、自分の役回りを忘れてしまいそうだったので。選手としての視点を持ちつつ、コメントするということでいいのかなと、最近、ようやく思えるようになりました。
宮司 最近なんですね。
宮里 最初の頃は大変でしたから。以前、宮司さんにも少し話したことがありますけど、コメントしていることに対しての手応えだったり、「可視化できる点数が欲しい」みたいなことをずっと思ったりしていました。 周りの人から「すごくよかったよ」と言われても、自分が手応えを感じる瞬間は少ないので、そこでの葛藤もありますね。
宮司 宮里さんのキャスターとしての最初のインタビューは、テニスの錦織圭選手だったと思います。振り返ってみて、いかがですか?
宮里 絶対に失礼なことをしてはいけないという思いはありつつ、でも、純粋に話を聞けるうれしさもあり。あっという間でしたけど、かなり緊張しましたね。インタビュー時間内での段取りを頭に入れながら、自分が質問したいことを忘れずに聞いていくのは、すごく難しいことだなと感じました。
宮司 どういうところで一番緊張しましたか?
宮里 立ち上がりですね。私も初めてだったので硬かったですし、流れに乗ってしまえば、すごく話しやすかったんですけど、そこにいくまでの雰囲気作りは難しかったです。宮司さんはインタビューのとき、最初に世間話とかするんですか?
宮司 私は結構するタイプです。実は私も以前、『めざましテレビ』を担当していた時代に、先輩の軽部真一アナウンサーに相談したことがあるのですが、「最初にほぐして話しやすくしたほうがいいときと、完全にヨーイドンで始めたほうがいいときがある」と聞きました。
宮里 へぇ~、面白い(笑)。
宮司 向こうから話しかけてくださったりとか、普通に会話できそうな空気だったりしたときは世間話をしますが、あえてしないときもあります。
宮里 その違いを今度、客観的に見てみたいな(笑)。
宮司 私もまだ教わっている身なので、偉そうなことは言えませんけど(笑)。
宮里 他にも、自分なりのインタビューのやり方ってありますか?
宮司 私の場合は、インタビューが始まる前までに自分の気持ちを作り上げるというか。会う前の準備段階で相手のことをよく知ったうえで、その選手のことをすごく好きになる、みたいな気持ちでいます。やっぱり、相手のことを身近に感じられないと、面白い話は聞き出せない。その場で考えるというよりも、そこにいくまでの準備の段階で、すべて体に馴染ませておかなければいけないと、毎回思います。
宮里 (ノートを手に取って)メモしますね。
宮司 恐縮です(笑)。
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