【竹内由恵】メダル奪還へ。
井村雅代コーチの手腕で日本シンクロは復活するか? (3ページ目)
乾選手は、12歳のころに入った「井村シンクロクラブ」で井村コーチの指導を受けていました。しかし、08年に代表チームに入ったとき、井村コーチはすでに中国チームのコーチだったため、代表選手として指導は受けていませんでした。そのため乾選手は、「いつか代表でも井村コーチに教えてもらいたい」とずっと思っていたそうです。
井村コーチの「厳しすぎるほど厳しい指導」には定評があります。それは、熱意があればこそ。井村コーチは以前、こう言っていました。
「愛情なんかじゃないんです。私はあの子たちを何とか変えたいと思ってやっている。『もっと能力を引き出してやりたい』と思って戦っている」
この情熱が、選手たちを成長させていくのだと思います。
デュエットの乾友紀子(写真左)、三井梨紗子組 photo by AFLOSPORT そして現在、エースである乾選手は「16年間シンクロをやってきましたが、今が一番濃い時間を過ごせていてやりがいを感じる。目標に向かう過程も、井村コーチのおかげで明確になっています」と手応えをつかみつつあります。
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