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ほのか「わお! キツイ!」。クライミングシューズの特徴で驚きの体験

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野隆●写真 photo by Sano Takashi

ほのか連載:『ハピ・スポ・タイム』 第7回 ボルダリング編(7)

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「わぁ、すごーい! こんなにいろんな種類があるんですね! カラフルでかわいい!」

 瞳からハートマークを放ちながら、ズラリと並んだクライミングシューズにコメントするほのかさん。

ボルダリングに挑戦中のほのかさんボルダリングに挑戦中のほのかさん


 ボルダリングのさらなる上達に向けてマイシューズをゲットすることになったけれど、数あるシューズの中から自分に合う一足を選ぶとなると、初めてのことなので「なにをどういう基準で選べばいいのか」さっぱりわからない。

 そこで今回は『初めてのクライミングシューズ選び』を、クライミングシューズに精通している橘薗(たちばなぞの)伸さんにレクチャーしてもらった。

 ボルダラーでもある橘薗さんは、クライミングや登山用品を扱う株式会社キャラバンのスタッフで、カリフォルニアのクライミングシューズブランド『UNPARALLEL』(アンパラレル)のシューズ開発にも携わった人だ。

 アンパラレルは、ほのかさんが『ハピ・スポ・タイム』でボルダリングを習っている村井隆一コーチが愛用するブランドでもあり、スポーツクライミング世界選手権で2度の世界チャンピオンになった東京五輪日本代表の楢﨑智亜選手のパフォーマンスを支えているシューズだ。

「自分用のシューズを履けば、ガンガン登れるようになっちゃいそう!」

 と、ほのかさんの期待も膨らんでいく。

 橘薗さんによれば、クライミングシューズは、シューズの締め方の構造の違いで4タイプに大別できるそうだ。

・レースアップ(紐締め式)
・ベロクロ
・スリッポン
・スリッポン+ベロクロ1本

 これに加えて靴底のソールの形状がフラット(平坦)、ダウントゥ(屈曲)、ターンイン(内側に曲がっている)などさまざまあり、さらにソールは柔らかいものから硬いものまである。実に多種多様なタイプのシューズが存在している。

「こんなに細かく分類されているなんて思ってもみなかったです!」

 そう驚くほのかさんは、「このなかに気になっているものがあるんです」と、テーブル右端に置かれた鮮やかな青色が印象的なレースアップ式シューズ(UPレース)に興味を示す。

「私は横浜出身なんですね。横浜といえば海。海はやっぱり青なので。しかも、紐締めタイプは、私の"どストライク"なんです。どうですか?」

 すると、橘薗さんから「いい趣味をしていらっしゃる! ですが、失礼ですけど、体重は軽いほうですよね?」と逆質問。

「軽いほうです!! アハハハ」

 笑っているほのかさんの横で、橘薗さんが冷静に補足の説明を続ける。

 それによれば、初級者のうちはソールの形状はフラットなものが扱いやすく、ソール剛性は柔らかめのものを選ぶのが無難なんだそうだ。

 理由は、初級者はジムで垂壁やスラブ壁を登ることが多く、そうした壁で威力を発揮するのがフラットソール。ソール剛性が柔らかければ、足裏でホールドに乗れているかの感覚が研ぎ澄まされていくからオススメらしい。

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