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佐藤水菜「一番状態が悪かった」それでもGⅠ開催8連覇 敗者たちは「調子がよくても抜けない」「すごい」と脱帽 (3ページ目)

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 そして最終第4コーナーでは佐藤と梅川の一騎打ちとなるも、距離が縮まることはなく、そのまま佐藤がゴール線を1着で通過した。梅川は「自分の調子がよくても抜けなかったと思う」と白旗を挙げた。

 2023年10月以来、約3年ぶりにGⅠ決勝に挑んだ石井寛子(東京・104期)も「スピードも仕掛けるタイミングも思ったより早かった。自分の壁を突破しても追いつかないところがある。すごいですね」と佐藤の驚異的なレース運びに天を仰いだ。

勝利後、多くのファンの声援に応えた佐藤 photo by Manabu Takahashi勝利後、多くのファンの声援に応えた佐藤 photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る

コンディション不良を明かす

 佐藤は決勝前日に「ヒザの痛みがある」と語ったように、コンディション不良があった様子。優勝後には「今日の仕上がりは本当に悪くて、一番状態が悪かった」と明かすなど、手放しで優勝を喜べる状態ではなかった。

 というのも、彼女の見据える先には、9月から始まるアジア大会、そして10月中旬には世界選手権があるからだ。競技のケイリンで世界選手権連覇を果たしている佐藤。2028年のオリンピックも視野に入れているため、今後に控えるこの2大会で是が非でも結果を残したいと意気込む。

「帰ってからどうやってケアをして治すかが課題。今は中国の若手選手が力をつけてきているので、まずは自分の状態をよくして、アジア大会でも世界選手権でもメダルを獲れるようにしたいと思っています」

優勝記者会見では競技への意欲と課題も口にした photo by Manabu Takahashi優勝記者会見では競技への意欲と課題も口にした photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る 7月末に開催された世界トップクラスの選手たちが参戦したレース「競輪ワールドシリーズ」でも完全優勝を成し遂げた佐藤。世界の舞台でしのぎを削り、さらなる高みを目指す彼女の走りは、GⅠの舞台でもむしろ当然のように寸分の隙もなかった。

 東から昇った太陽が西の空に沈むように、今開催もまさに予想どおりの結末。佐世保でも鮮やかに、そしてすんなりとサンセットを迎えた。

【Profile】
佐藤水菜(さとう・みな)
1998年12月7日生まれ、神奈川県出身。高校卒業後に日本競輪学校(現日本競輪選手養成所)に入学し、2018年7月、19歳でデビュー。すぐに頭角を現すと、数々の特別競輪で優勝を飾る。20年7月から自転車競技のナショナルチームに所属し、24年のパリ五輪に出場。同年10月には世界選手権女子ケイリンで日本勢初の金メダルを獲得し、翌年も同種目で優勝して連覇を達成した。競輪では23年と25年にガールズグランプリを制覇し、GⅠ優勝は26年8月の女子オールスター競輪で通算9回目となった。

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