佐藤水菜「一番状態が悪かった」それでもGⅠ開催8連覇 敗者たちは「調子がよくても抜けない」「すごい」と脱帽 (2ページ目)
刺客たちが次々脱落
昨年は女子オールスター競輪がGⅠに格付けされたことで第1回大会となったが、そこで佐藤は初代女王に。しかも2着に5車身差をつけての圧勝だった。昨年の優勝で彼女はグランプリとGⅠのすべてのタイトルを獲得する「グランプリスラム」を達成したこともあり、表彰式で安堵の涙を見せていた。
今開催までにGⅠを7連覇中ということもあって、戦前から本命視されていた佐藤。その刺客と目されていたのが、太田りゆ(埼玉・112期)、児玉碧衣(福岡・108期)、尾崎睦(神奈川・108期)、梅川風子(東京・112期)ら実力者たちだ。誰もが佐藤を意識してスタートを切ったが、次々に脱落していくことになってしまった。
最初に仕掛けたのが佐藤。残り1周半となったところで、6番手の位置から徐々にスピードを上げ始めた。「長い距離を行こうと腹をくくった」というように、前日の準決勝よりも半周ほど早いタイミングでの仕掛けだった。あっという間の加速で、残り1周となったところで、佐藤が先頭に立つ。
この時点で後方に置き去りにされたのが太田りゆ。「自分が思いきり踏めるところで行こうとしたが、逆に仕掛けられて何もできなかった」と悔やんだ。
そして最終周回の第1コーナー過ぎで脱落したのが、そこまで佐藤にピタリとついていた尾崎だった。
「途中で2番手からの勝負にするか3番手からの勝負にするか迷って、3番手に下りようとしたところで(梅川の自転車に)ひっかけてしまった。サトミナ(佐藤水菜)につききれていれば、優勝もあったはず。自分のミスにより目の前のチャンスを逃してしまった」と尾崎は悔し涙をこぼした。
最終周回の第2コーナー付近。前から佐藤(白・1番車)、梅川(橙・7番車)、尾崎(黄・5番車)、児玉(赤・3番車) photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る スピードを維持したまま駆け上がる佐藤に対して、追いすがったのが児玉。しかし「バックストレッチで仕掛けたが、踏みあげられてしまった」といったんは距離を詰めたものの突き放されてしまう。
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