「残念な結果」「自分は力不足」古性優作が高松宮記念杯競輪を制覇も、反省や危機感を口にした理由とは (3ページ目)
古性の狙いは寺崎とのワンツーフィニッシュ。何度も後ろを振り返り、外から来た犬伏を二度けん制すると、すぐさま内に寄せて郡司の侵入を阻止した。最終ホームストレッチでは狙いどおり寺崎、古性のふたりとなったが、その間を簗田が割って入ろうとした。
古性がそのわずかな隙間を閉じようとした瞬間に寺崎がバランスを崩して転倒。結果、古性が1着で入線した。
冒頭の古性の反省は、狙いどおりの優勝を叶えることができなかったから。ゴールした直後も寺崎を心配した古性はすぐに振り返り、本来であればウイニングランとなるはずだった周回中も、倒れこむ寺崎に何度も視線を送っていた。
ゴール付近。古性は転倒した寺崎の様子を見ながら入線した photo by Photoraidこの記事に関連する写真を見る
古性は心配そうに寺崎を見つめる photo by Photoraidこの記事に関連する写真を見る
古性の存在感
この近畿勢の圧巻のレース運びに敗者たちは、悔しさをにじませた。3着に入った犬伏が「古性さんに見られて(前に)行けなかった」と古性に気圧されたことを敗因に挙げると、眞杉も「2着・3着は狙えるが、優勝を考えると古性さんを乗り越えないといけない」と、その存在感の大きさを改めて実感した様子だった。
さらに郡司は「(近畿勢が前に出たら)あれじゃあもうどうにもならない」と古性をかわす難しさを語り、その対策として「自分がペースを上げてレースをつくらないといけなかった」と唇をかんだ。
もはや敵なしの近畿勢。競輪には主に地区ごとに連係してレースを運ぶラインがあるため、各地区は全体のレベルアップも勝利するうえでは重要だと考えている。
今回の優勝で古性に笑顔がなかったのは、寺崎とのワンツーフィニッシュを達成できなかったからだけではない。今年のGⅠ開催3回は、ともに近畿勢が優勝している。2月の全日本選抜競輪は脇本雄太(福井・94期)が獲得し、残りふたつは古性が勝っているが、実はそこに不安もある。
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