「あまり調子がよくない」ながらも大本命の森田一郎が優勝 「想定外」の出遅れにも光った臨機応変さ (3ページ目)
受け答えは常に冷静で、優勝しても意気揚々と話すよりは、一つひとつ丁寧に言葉を紡いでいる印象だ。その姿には王者の風格すら漂う。今は彼がこの125期を引っ張っていく存在だが、まだ同期には多くの逸材、原石がいる。
11月10日(日)に四日市競輪場で行なわれるルーキーシリーズプラスの2開催目には、すでにA級2班に特昇した栗山和樹(岐阜・125期)、養成所を1位で卒業して同じく特昇を果たした遠藤拓巳(香川・125期)、ルーキーシリーズ2024松山開催で森田に競り勝って優勝した山崎歩夢(福島・125期)ら実力のある選手たちが揃っている。伸びしろしかないルーキーたち。これからどんなスターが誕生するのか。この先の競輪界が楽しみだ。
記者会見でも冷静に受け答えをする森田 photo by Takahashi Manabuこの記事に関連する写真を見る【Profile】
森田一郎(もりた・いちろう)
2001年2月1日生まれ、埼玉県出身。小学生時代からモトクロスをやり始め、中学ではテニス部で活躍。高校で自転車部に所属し関東大会ケイリン1位となった。大学でも自転車競技を続け、4年時に国体ケイリン1位に輝くなど数々の好成績を残す。卒業後に日本競輪選手養成所に入り、第2回、第3回の記録会でゴールデンキャップを獲得。卒業記念レースで優勝を果たす。ルーキーシリーズ平塚で優勝し、8月10日から18連勝してS級特昇した。ナショナルBチームにも所属。
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