盛り上がりを見せた新しい陸上イベント「On Track Nights: MDC」 当事者ふたりが語る裏話と今後への期待 (5ページ目)
――競技場には2,893 名もの観客が集まりました。特設ブースや屋台などで楽しんだり、近距離でレースも観戦していました。クリストファーさんは、観客たちの反応を間近に見て感じたことがあれば教えてください。
クリストファー 目指していた感動があり、自分たちが見たかった景色が見られました。インフルエンサーNo.1決定戦のことは大会後も社内で話題にのぼるのですが、子どもたちがインフィールドをみんなで駆け回っていたんですね。選手たちのあとを追うように、子どもたちがインフィールド内をゴールに向かって走っていく。やりたかったことがすべてそこに表われていました。日本にいる陸上界の方々に向けて、大きなメッセージになったんじゃないかと思っています。トラックに置かれた大きなトンネルのなかを走る選手たち。新しい景色があった――エンタメコンテンツとして、パン食い競走を実施して、「新谷仁美vs.増田明美」「為末大vs.柏原竜二」といった豪華対決が実現しました。出場されたレジェンド選手たちの反応はいかがでしたか。
横田 最後に増田明美さんが挨拶されたんですが、「初めてMDCに来ましたが、ここにはオレゴンの風が吹いているわ」とおっしゃっていました。それだけ自由な空気やお祭りの雰囲気があったということだと思います。楽しんでくれたのは間違いないですね。実はこのパン食い競争は直前に決まったんです。為末さんが来てくれることになって、ミーティングをしている時に、パン食い競争を提案されたんです。為末さんはパン食い競争のイベントもやられているので、逆に「やっていいんですか」と。コンテンツも提供してくれて、本人も出場してくれて、大会側としてもこんなにうれしいことはなかったです。パン食い競争に出場した柏原竜二さん(左)と為末大さん(右)
5 / 6