盛り上がりを見せた新しい陸上イベント「On Track Nights: MDC」 当事者ふたりが語る裏話と今後への期待 (4ページ目)
「目指していた感動がそこにあった」
―― 一般種目として、小学生800m、男女混合の1500mが実施され、公認記録として認められる男女800m、1500mなども実施しました。まずは子どもたちの走りを見て、どう感じましたか。
横田 子どもたちが頑張っている姿は、大人にすごくいい影響を与えるので、その意味で彼らの走りが大会の空気を作ってくれました。僕らは必ずキッズのレースをやるようにしています。僕は小学生の頃に国立競技場で走った記憶があって、それがすごくいい思い出として残っているんですよ。だからトップの選手が走ったところで自分が走れることは、本当に特別な場所になるんじゃないかと思っています。今後もそういう場を作ってあげたいなという思いは強いです。
――出場選手は、日本だけでなく、韓国、台湾、香港、オーストラリア、フランスなど、世界各国から集まり、Onのグローバルチーム「On Athletics Club (OAC)」からは、日本記録を上回る選手を含む、計4名が参加しました。彼らの走りを見て感じたことがあれば、教えてください。
横田 日本まで来ることはそんなに簡単な移動ではないですし、コンディション調整も大変です。それに関しては本当に感謝しています。彼らは本当にこのイベントを楽しんでくれて、「いい大会だった。来年も出たい」と言ってくれました。普通の国内の大会だったら、観客のみなさんは日本人選手を応援するんですが、今回は会場全体で出場選手みんなを応援している空気ができていました。それがうれしかったですね。海外から参戦したOn Athletics Clubのアスリートたち――横田さんはインフルエンサーNo.1決定戦1000mにも出場されました。結果は4位でしたが、走ってみての感想、そして周りの反響を教えてください。
横田 悔しい(笑)。トラックにはブリッジがあったり、トンネルがあったりして景色が変わるので走っていて楽しいですね。グラウンドレベルにお客さんがいるので、ずっと声援が聞こえる。それはすごく面白かったです。トラックにかけられたブリッジ。観客は選手の走りを間近で楽しんだ
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