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盛り上がりを見せた新しい陸上イベント「On Track Nights: MDC」 当事者ふたりが語る裏話と今後への期待 (3ページ目)

  • text by Sportiva

――今回のOn Track Nights: MDCのコピーが「はじめまして、新しい陸上です。」と、とても斬新なものでした。開催に向けて新しく取り入れたもの、このコピーに込められた意味を教えてください。

クリストファー Onのグローバルチームから「日本でも開催しなさい」と指示があったわけではなく、「やりたいです」と手を挙げて開催したんです。ただ日本らしさも出すことができますので、TWOLAPSとミーティングしながら、屋台を出したり、パン食い競争をやったりしました。コピーについては、デザインガイドラインがあって、ほとんどの国はそれを翻訳する形で実施してきましたが、日本はあまりにもほかの国々と文化が違うので、イチから日本語で作成して、それをグローバルチームに承認してもらう形を取りました。
細部にもこだわって大会を作り上げたOnのクリストファー氏  photo by Kishiku Torao細部にもこだわって大会を作り上げたOnのクリストファー氏  photo by Kishiku Torao コピーを考えるにあたって前提にしたのが、我々は新参者であるということです。陸上界にどう入っていくべきなのかと。そんななか、過去の陸上のコピーなどを見た時に、「何月何日、歴史が塗り替えられる」とか、熱血系のコピーが多いことに気がつきました。だから、それとは違うものを考え、「はじめまして、新しい陸上です。」にしました。陸上の荒々しさとは似ても似つかない、すごく礼儀正しい言葉にしたことで、逆にインパクトが強かった。これが予想外にSNSで広まって、そこで対話が生まれていきました。まったく意図していなかったことですね。

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