MLBとJTBが提案する新たなスポ―ツ観戦の形 スポーツホスピタリティの展望と契約の舞台裏 (3ページ目)
2,000名以上が現地観戦
―― すでにMLBのレギュラーシーズンにおいて、ホスピタリティ・パッケージを利用して、多くのお客様が現地観戦をされております。これらのプランの作成は、MLB、JTBの間でどのように進められているのでしょうか。
五十嵐 ソウルシリーズに関しては、毎週水曜日にMLBのニューヨーク本社と、十原様、そして我々が参加してディスカッションを行ないながらプランを作成しました。MLBのさまざまな部署にも参画いただき、丁寧に意見交換をしながら、お客様にホスピタリティ・パッケージをご提供しました。
十原 3月のソウルシリーズや、6月のロンドンシリーズ(ニューヨーク・メッツ対フィラデルフィア・フィリーズ)、7月16日(火)のオールスターゲームなどは、五十嵐様がおっしゃったような形でホスピタリティ・パッケージを作成しています。
ドジャース戦などのレギュラーシーズンに関しては、MLBとJTB様との契約の元で実施することができていますが、JTB様にはチーム側との話し合いも行なっていただいています。ですので、ホスピタリティ・パッケージには、それぞれの面白さがあると思っています。
―― レギュラーシーズンで販売しているホスピタリティ・パッケージでは、どのような反響がありますか。
五十嵐 開幕戦からここまで2,000名以上の方が、現地アメリカに足を運んでいただいております。お客様のご要望が多いため、その都度、チケットを追加しているような状況で、この数からしても大きな反響だと感じています。直近のオールスターゲームの販売は終了してしまいましたが、ポストシーズン、ワールドシリーズでも、国内唯一の旅行会社のパートナーとして、今後もさまざまな企画を練って、発表していきたいと考えています。
また今回の契約においてJTBは、アジアにおけるトラベル&ホスピタリティ事業のオフィシャルパートナーとなり、日本のみならず、例えば韓国や台湾の方にも販売し、レギュラーシーズンをホスピタリティ・パッケージで楽しんでいただいています。将来的にはさらに多くのアジア地域の方々を現地アメリカにお連れし、このホスピタリティ・パッケージを体験・体感をしていただきたいなと思っています。
MLBに長年注目してきたという五十嵐氏 photo by Ishikawa Takao
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