太田海也、佐藤水菜、金メダルふたつの快挙でパブリックビューイング会場は熱狂 ファンは「涙が出た」と感激 (2ページ目)
東京五輪で活躍した新田祐大がレースを解説
ふたつの金で最高潮に
16時から約2時間のパブリックビューイングでは、太田海也が出場した男子スプリント決勝の3レース、内野が出場した女子エリミネーション、佐藤が出場した女子ケイリン決勝が立て続けに生中継された。
迎えた注目の女子ケイリン決勝。佐藤は2番手から一時は中段に下がるものの、残り1周で完全に先頭に立つと、そのままトップを譲らず、フィニッシュラインを通過。その瞬間、会場内は歓声とスティックバルーンの大音量に包まれた。新田は「仕掛けるタイミングが遅くて、その間にスピードが上がってしまったので、もうダメかと思いましたが、やっぱり脚力の違いを見せつけてくれました」と圧巻のレース運びに感心していた。
そして男子スプリント決勝。太田、マシュー・リチャードソン(オーストラリア)ともに1勝ずつ挙げ、優勝を賭けた3本目がこの日最後のレースとなった。両者とも前2本で体力を消耗していたためか、超スローペースでスタートし、残り1周半くらいから徐々にスピードが上がる。最初に仕掛けたリチャードソンと太田の距離が少し開いてしまい、新田も「ちょっときついか」と声を出すが、そこから太田のスピードが一気に爆発。残り半周から「見たことのない加速力」(新田)で、最後の最後にリチャードソンを振り切った。
この立て続けの金メダル獲得に会場のボルテージは最高潮に。その後も、彼らの喜ぶ姿が映りだされるたびに、スティックバルーンの音がこだました。
現地からのインタビューでは、佐藤、太田とも喜びの言葉を語るとともに、茅ケ崎でパブリックビューイングを実施していることを知る二人は、会場のファンに向けてメッセージを送った。
会場のファンに向けてメッセージを送る佐藤水菜
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