スポーツ企業として異彩を放つ「パナソニックスポーツ」 5つのチームを運営する強みとパーパス

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  • パナソニック スポーツ株式会社●写真

タイのファンからの要望に応えるパンサーズ・中村駿介タイのファンからの要望に応えるパンサーズ・中村駿介

 さらに同社は、パナソニック パンサーズのための新アリーナも検討中だ。

「現在のアリーナは築年数が古く、駅からも遠くて歩いて20分くらいかかります。新リーグへの参入要件を満たし、プロとして事業化していくために、5000人以上の観客を収容でき、VIPラウンジがあり、映像の演出などができるものを、大阪のどこかのエリアに確保したいと考えています」

 そして大阪のB1チーム、大阪エヴェッサとの提携も、パナソニック パンサーズの事業の安定に向けた一つの布石だ。実際に、12月23日(土)、24日(日)に、大阪エヴェッサのホーム、おおきにアリーナ舞洲でVリーグとBリーグの試合を共催することが決定。同じ日に試合をするだけではなくて、ユニフォームの交換や試合間にイベントを開催するなどして両チームの魅力を発信していく。

企業スポーツではなくスポーツ企業に

 さらに同社は山口県長門市、富山県魚津市、島根県松江市、出雲市、鳥取県米子市と地域連携協定を結び、ラグビー教室やバレーボール教室、ベースボールクリニックなどを開催して、それぞれの地域との関係を深めている。

「たとえば、富山県魚津市には、以前パナソニックの半導体工場がありましたが、他社に売却されました。それでパナソニックとの関係性が絶たれてしまうことは非常に残念です。だから今度はスポーツで関係性を深めて、子どもたちにスポーツができる機会を提供したいと考えました。年に何度かそのような機会を設けることは、ミッションとして『スポーツで人々に豊かなくらしの提供を』と掲げる我々の義務でもありますし、存在意義のひとつでもあります」

 このような提携を行なうことによって、パナソニック パンサーズの試合会場(大阪)や、埼玉パナソニックワイルドナイツの試合会場(埼玉)で提携先地域の物産展の開催につながっている。観客の提携地への関心も高まるだろう。久保田氏も「観光とスポーツという両面での行き来、交流を促すきっかけになっている」と手ごたえを感じている。

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