未経験者でもトッププロとして活躍できる 息が長く、稼げるスポーツ「競輪」の選手候補生募集中
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男子のトップ選手は年間約3億円を稼ぐ
近年、自転車競技がまったくの未経験でもプロの競輪選手となり、活躍している選手が多数いる。その経歴は多様で、なかには元美容師だったり、元会社員だったりと、ほとんどスポーツ経験がない選手もいる。
とくにガールズケイリンではそんな自転車競技未経験の選手がトップ選手になる例が多い。6月のガールズケイリン初のGⅠ開催「パールカップ」の覇者、児玉碧衣は高校までバレーボールに励み、5月の「ガールズケイリンコレクション」を制した久米詩も同じく高校まで硬式テニスをプレーしていた。その後はいずれも自転車競技未経験者の「適性試験」に合格し、日本競輪選手養成所(旧日本競輪学校)で学んだ後、プロ選手へと羽ばたいていった。
また高校まで陸上競技を経験し、そこから適性試験により日本競輪選手養成所に入った太田りゆは、そのポテンシャルの高さから在校時に選抜されてナショナルチーム入り。現在はパリ五輪出場に向けて、国際大会でも活躍している。
そして競輪選手は長く続けることができる競技としても知られている。競輪選手は10代~60代の選手まで、約2400人が活躍しており、他のプロスポーツと比較してもその年齢層は幅広い。さらに獲得賞金も大きい。競輪選手の男女含めた全体の平均取得額は年間約1260万円。男子のトップ選手になれば約3億円、女子のトップ選手は約3000万円と高額だ。
一般試験の受付は8月21日まで
そんな競輪選手になるためには、日本競輪選手養成所で約10カ月間、訓練も含めさまざまなことを学ぶ必要がある。1年に1度、5月に入所式が行なわれるが、2024年度の選手候補生の募集が6月1日から始まっている。今年度から初の試みとして、女子適性試験の試験会場に、日曜日で日帰り受験をしやすい首都圏の川崎競輪場を追加。関東在住の人は学業や仕事のスケジュールを調整することなく、受験することができる。詳細は次のページから。
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