国枝慎吾がスポーツ界のアカデミー賞「ローレウス世界スポーツ賞」にノミネート。前回の候補から「本当に山あり谷ありでした」 (3ページ目)

  • text by Sportiva

――今回のノミネートにより、社会の注目はさらに集まります。スポーツ選手、とくにパラアスリートとして、社会に果たすべき役割はどのようなことだと考えていますか。

 僕は、車いすテニスを知ってもらったり、パラリンピックを伝えたりすることが、仕事だと思っています。それを伝えるために、成績を出し続けるしかないなと思います。

 成績を出せば出すほど、メディアも取り上げてくれますし、そんなスポーツがあるんだということを、多くの人に伝える機会になりますので、僕はそこをブレない軸としてやってきたところもあります。

 自分自身のプレーを最大限発揮して、車いすでもここまでできるんだというところを、多くの方々に見てもらって、さらにみんなの認識を超えられるように、これからもプレーしていくことが、僕の役割かなと思っています。

――アスリートのキャリアにはさまざまな形がありますが、国枝さん自身の今後の構想はありますか。

 現役で続けられる時間も少なくなっているのは、自分自身でもわかっています。これから現役でいる時間よりも、その先の人生のほうが圧倒的に長いはずなので、現役を終えた時に、どういった活動をしていけるのか、車いすテニスやパラリンピックにどう還元できるのかというのを、今はすごく考えているところです。

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