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Shigekixがパリ五輪後に感じた変化と使命感 先人たちからの賛否にも確固たる信念で次世代への継承を目指す (5ページ目)

  • text by Sportiva

 躍動感あふれる熱いバトルとは対照的に、柔和で知的な語り口で、時折笑顔を交えながら語るShigekixから受ける印象は、まさに聖人君子。"怠ける"、"手を抜く"という言葉からほど遠い、自分の目標、使命に常に全力で取り組む偽りのない姿が思い浮かぶ。

 ただすべてに全身全霊を傾けているが故に、本人にはちょっとした悩みも生まれているようだ。

「練習が好きなんですが、練習場所に着いたときには疲れてしまっている。それが結構悲しいです」

 そう語って相好を崩すShigekix。そこに嫌味はまったく感じられず、むしろこの状況を喜びとさえ感じている節がある。かつてないほどの人気と実力を持ったブレイキンのトップダンサーとして、彼はこの先も時代を引っ張っていくことだろう。それだけの人間性を持った存在なのだから。

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【Profile】
Shigekix(シゲキックス、半井重幸)
2002年3月11日生まれ、大阪府出身。7歳でブレイキンを始め、 11歳から海外の大会に出場。数多くの優勝を獲得する。2018年にはブエノスアイレスユースオリンピックで銅メダルを獲得。2020年、世界最年少の18歳でRed Bull BC One World Finalを制す。2024年にはパリオリンピックで4位入賞。2024-25シーズンからKOSÉ 8ROCKSのレギュラーダンサーとして活躍している。これまでに国際大会で47回もの優勝を経験。世界トップレベルの実力を誇る。

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