フジテレビ・堤礼実アナが語る深夜番組のリアル「今まで意識してこなかった時間が、実はすごく幸せな時間だったんだな」 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki

――メインキャスターとして、今後『Live News α』をどんな番組にしていきたいですか。

「視聴者のみなさんにとって、『明日のプラスアルファにつながるニュース』という意味では、明日への希望が持てる番組でありたいなと思っています。また、いい番組を作るに当たって、風通しのいい現場にしていきたいというのが、常々私が考えていることではあります。

 今までに私が担当してきた『めざましテレビ』『めざまし8』『みんなのKEIBA』を振り返ると、三宅(正治アナ)さん、永島(優美アナ)さん、佐野(瑞樹アナ)さんなど、番組を引っ張っていく立場の先輩方がいい空気感を作ってくださって、そのおかげで楽しく仕事ができた。今、自分が同じ立場になってみて、そのありがたさをすごく感じていますから」

photo by Sueishi Naoyoshiphoto by Sueishi Naoyoshiこの記事に関連する写真を見る――堤アナの口から「30歳目前」という言葉が何度か出てきましたが、11月23日に30回目の誕生日を迎えます。30代に入る実感はありますか。

「嫌でも感じるようになってきました(笑)。それには理由がふたつあって、まずは4月からのおよそ半年間で、すでに30代に入った友達が結構いること。それを見ていると、『いよいよ自分もか』という感覚になりますよね。

 そしてもうひとつは、やっぱり体の問題が......(苦笑)。今までなら軽々とできていたことが勢いをつけないとできなくなったり、それこそ焼肉を食べに行っても、もうカルビはちょっと......そんなに食べられない(笑)。そういう些細な生活の一場面で20代の終わりを感じることは多々あります」

――どんな30代にしたいですか。

「これまで生きてきて、理想を描いたとしても、大半のことはそうなるわけでもないということはもう重々承知していますから(笑)。自分の置かれた環境で、今自分の目の前にあることに対して一つひとつ誠心誠意向き合っていく。それを積み重ねていけば、その先、ところどころできっとご褒美が待っていると思っています。そのスタンスは変えずにいこうと思います。

 それに、これはあくまで想像でしかないですけど、これからの10年はきっと自分の人生において大きな変化もあるであろう10年になると思うので、自分のモットーでもある"一瞬一瞬を大切に"を実践し、いろんなことに自分の関心を向け、多くのことを吸収して、かっこいい30代になりたいです」

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