阪神ファンの櫻坂46小池美波が中学時代の同級生・佐藤輝明にエール。「今年もホームランをいっぱい打って!」 (2ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 立松尚積●写真 photo by Tatematsu Naozumi

魅力は「ファンと選手の温かい雰囲気」

ーー"きゅんポイント"がマニアックですね。甲子園での観戦の思い出は何かありますか?

小池
 今はコロナ禍でできませんが、以前はジェット風船を飛ばしながら「わっしょい! わっしょい!」って歌うのが好きでした。風船をふくらませて、いつ来るかな、まだかなと待つのが楽しみで。風船は自分ではまったく膨らませられなかったんですけど、近くのお客さんが手伝ってくれて、いつも助かっていました。とても楽しい思い出です。

甲子園での観戦の思い出を語った小池さん甲子園での観戦の思い出を語った小池さんこの記事に関連する写真を見るーー観戦時には他のタイガースファンともよくお話しされたり?

小池 していました。選手がヒットを打ったり、得点したり、ホームランを打った時に周りの人たちと「イェーイ!」ってハイタッチしながら喜び合って。みんなフレンドリーで、すごく温かいな、と。

ーータイガースは熱狂的な応援で少し怖いイメージがありながら、実はとても温かい。

小池
 そう思います。球団旗やユニホームには虎の絵柄が描かれていますし、そもそも名前が「タイガース」なので、一見、怖いと思われるかもしれません。でも、実際はそんなことはなくて、阪神ファンの方々は、甲子園では当時小さかった私に優しくて、かわいがってくれる方ばかりでした。

 そういう温かさは選手たち同じで、もちろん年功序列はあっても、その壁がたまに崩れるくらいみんな仲良しなんです。国籍も関係なくて、昨シーズン限りで退団したジェリー・サンズ選手が佐藤(輝明)くんにずっとアドバイスを送り続けていたり、ジェフリー・マルテ選手がホームランのあとにする「ラパンパラポーズ」でベンチに一体感を出したり。全力で盛り上がっている佐藤くんがかわいかったり(笑)。本当にみんなで楽しく野球をしていて、すごく温かいなと感じるんです。

 チームには関西出身の選手が多いからか、笑いに貪欲で、コメントの最後にオチをつけたがるんですよ。それがまたおもしろいですし、矢野(燿大)監督が現役の時にヒーローインタビューで言ったことでおなじみの「必死のパッチ」という言葉も、周りを笑わせる時に使うこともあるので、たまに選手が言うんです。「必死のパッチでした!」って。すると、球場が笑いと温かい雰囲気に包まれる。この瞬間も、選手とファンの関係のよさがにじみ出てて素敵だなと思います。

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