佐藤晴美が語るダンスの原点、E-gilrsメンバーとの絆。「仕事仲間では割り切れない。だからこそ、ぶつかることもあった」
『This is My Dance 〜 私の青春』(1)
佐藤晴美インタビュー@前編
意思の強そうな大きな瞳が、シャッター音が響くたび、猫の目のようにたたえる光を変えていく。すらりと伸びたしなやかな手足は、その動きやポーズひとつで心象風景を描くようだ。時に蠱惑(こわく)的に、時に切なく、時に挑発的に......。
「その時のフィーリングや取材の目的など、どういう自分で写ったらいいのかなと考えて、細かいところまで意識してみました。
モデルのお仕事は、気がついたら自分が思っていた以上にたくさんさせていただけるようになりました。目標は次々に生まれてくるけれど、ダンスからこの世界に入って、こんなふうに今のお仕事をすることになるとは予想もしていませんでした」
撮影を終えると現れたのは、柔らかな笑みと誠実な語り口調が印象的な、自然体の女性だった。
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佐藤晴美――。
ダンスユニット「Flower」を経て、「E-girls」のリーダーとして活躍し、現在はモデルや女優業にも活動の場を広げている。
表現者としての彼女が目指すのは、「人生を語るように踊る」こと。
「こういう人生を歩んで、今、ステージでこういう踊りをしているという道のりすべて......それを表現できるダンサーになりたいなって思っています」
目を輝かせてそう語る彼女は、どのような道をいかに歩んで、今ここに至ったのだろう?
ダンスこそが「原点」だという佐藤晴美さんが駆け抜けてきた濃密な時間を、その始まりの時にまで巻き戻してみよう――。
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