どの作品を知っている? スポーツ映画のおすすめ5選 (2ページ目)

  • 折田千鶴子●構成 text by Orita Chizuko

デジタル配信中発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.デジタル配信中発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.『イーグル・ジャンプ』(2016)

『キングスマン』シリーズのタロン・エガートンが、実在の五輪選手を演じたスキージャンプ映画。タロンが演じたマイケル・エドワーズは、ひと言でいうとド変人。子どもの頃からの「何でもいいから五輪選手になりたい」という夢を叶えるべく、競争率も考えて、当時イギリスの代表選手がいなかった"スキージャンプ"というニッチなところを攻めることに(笑)。

 ヒュー・ジャックマン扮する往年の選手に弟子入りしようとするんだけれど、お決まりのように、酒浸りでダメダメになっていて。そんな2人に友情が芽生え、オリンピックを目指す物語。

 主人公がアスリート界ではド素人だけに、オリンピック協会やイギリス代表団からもメチャクチャ嫌われていて、しこたま酒を飲ませて酔い潰されて、開会式に出させない嫌がらせを受けたり(笑)。でも劇映画仕立てだけに、悲愴感なく爽やかに観られちゃいます。スキージャンプの再現もあり、脚色もうまく、スポコン系な情熱や感動、さらにハートフルな家族物語まで盛り込まれていて、すごく面白い。

 監督はフレディ・マーキュリーの生涯を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』のデクスター・フレッチャー。タロンとは2019年に『ロケットマン』(※エルトン・ジョンの半生を描いた作品)で再タッグを組んで高い評価を得ている人。つまりこの監督、実話ものを撮るのがうまいってこと。お金も掛けて、ジャンプシーンもちゃんと撮れている。日本では劇場未公開でDVDスルーになったけど、キャストも豪華で、製作陣に(『キングスマン』シリーズや『X-MEN』シリーズの)マシュー・ヴォーンも入っていて、世界興収的には製作費の倍を稼ぎだした優秀作!

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