2020.12.29

どの作品を知っている? スポーツ映画のおすすめ5選

  • 折田千鶴子●構成 text by Orita Chizuko

 今年の年末年始は、帰省や旅行もせずに自宅で過ごす人も多いはず。ということで、TVや雑誌でおなじみの映画ライター・よしひろまさみちさんに、自身の感想をまじえながら、おうち時間で見て欲しい、おすすめのスポーツ映画5本を紹介してもらった。

デジタル配信中 Blu-ray 2,381円(税別)/DVD 1,410円(税別) 発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント『マネーボール』(2011)

 監督は『カポーティ』(2005)、『フォックスキャッチャー』(2014)のインテリ、ベネット・ミラー。なんとアンミカの旦那の兄! 寡作だけれど毎回、作品をオスカーに送り込む本当に知的な監督。お坊ちゃんだから、ガツガツしていないんです(笑)。

 誰もが知っているブラピことブラッド・ピットが、こういうこともできるんだ、と知れたのが一番の収穫。出ずっぱりなのに、キメキメのカッコよさはなくて、いわゆるヒーローじゃなく、ちょっと枯れていて、過去を引きずっているメジャーリーグのGM役がぴったりハマっています。しかも、球団を畳むかどうかの瀬戸際という崖っぷちなのに"気に食わないならクビにすれば?"みたいに何となく余裕なのが、またアメリカンでいい感じ。

 そんな彼の元にジョナ・ヒル扮するイエール大学卒の数字オタが、ちょっとしたひらめきによる数式を持ち込んでくる。選手のパフォーマンスの特徴を数値化した、彼のその統計とデータ分析で、選手の出し方さえ間違わなければ絶対に点を稼げる、ということを証明して勝ち上がっていって、最後は大熱狂となって、気持ちよく大団円!

 実話の映画化で、スポコン色のない異色のスポーツ映画なんだけれど、スポーツもデータが左右する時代になったんだね、というのは興味深い。でもその反面、それが是か非かと問われると、微妙。ゲーム戦略としては正しいけれど、ショーとしては面白くならないし、劇的なものが生まれなくなっちゃう......。そんなことを考えさせつつ、でも、とにかく面白いことは間違いない!