CLで敗戦も、自信満々のアトレティコ・シメオネ監督

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦。パリ・サンジェルマン対チェルシー、マンチェスター・シティ対バルセロナといった華やかなカードが続く中で、間違いなく地味な部類に入るのがレバークーゼン対アトレティコ・マドリードの一戦だった。

 だが、試合は思いのほか躍動感があり、少なくとも前日に行なわれたユベントス対ドルトムントよりも激しさを感じさせた。試合は1-0でホームのレバークーゼンが勝利を飾った。

 スタジアムも小振りで、ほぼ満員ではあるが観衆は29000人強。これはシャフタール・ドネツク対バイエルン(しかもこの試合はウクライナ情勢の影響でドネツクでなくリビウで開催された)を下回り、決勝トーナメント1回戦の第1戦8試合中、最少だった。

檄を飛ばすディエゴ・シメオネ監督(アトレティコ・マドリード)檄を飛ばすディエゴ・シメオネ監督(アトレティコ・マドリード) 両チームの実力、状況を比べると、アトレティコ優位に疑いはなさそうだった。何しろ昨季のCLファイナリスト。今季は64年ぶりにリーグ戦でレアル・マドリードに2連勝するなど、昨季のCL決勝以来レアル相手に6戦負けなし。特に2月7日のレアル戦は4-0と完璧な戦いを見せており、調子も悪くない。

 一方、レバークーゼンはプレイオフから勝ち上がってきたドイツ第4のチームだ。今季も前半戦こそ3位で折り返したものの、後半戦に入ると順位を落とし、6位に後退している。来季のCL出場権を得るには再浮上が必要だ。

1 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る