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パリオリンピックで12年ぶりの復活劇 鈴木聡美が語る「30代で自己ベスト更新」の理由 (4ページ目)

  • 栗原正夫●文 text by Kurihara Masao

――鈴木さんはこれまで、競技を続ける理由について「達成感を欲しているから」と話されていました。パリ五輪では達成感を得られたのでしょうか?

「半々ですかね。レースの直後は、しっかりと自分の力を出しきれたという部分では達成感に近い感覚はありました。一方で、少し時間が経ったいまは、どちらかといえば『もっとできたことがあったのに......』との思いのほうが強いです。

 200メートルで4位に入賞も、メダルには届きませんでした。もし個人種目で自己ベストを出してメダルでも獲れていたら、そこで満足していたかもしれません。でも、五輪前からコンディションがよく、そこを狙えると監督たちとも話していたのに獲れなかった。だから、まだ心残りがあるんです」
(つづく)

【profile】
鈴木聡美(すずきさとみ)
1991年1月29日、福岡県生まれ。ミキハウス所属。山梨学院大学在学中の2012年ロンドン五輪で、女子平泳ぎの100メートルで銅メダル、200メートルで銀メダル、400メートルメドレーリレーで銅メダルと3個のメダルを獲得。2016年リオデジャネイロ五輪は100メートルで準決勝進出、400メートルメドレーリレー出場。2024年パリ五輪では100メートル準決勝進出、200メートル4位、400メートルメドレーリレー5位。

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