2021.05.30

池江璃花子の勇姿に刺激。「本番に強い小堀倭加」が五輪でメダルを狙う

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by YUTAKA/AFLO SPORT

「上半身をもう少し強くして、うまく使えるようにしたい。東京五輪はしっかり練習を積んで、自信を持って臨みたいですね。ただ、あまり調子がよすぎても不安になってしまうので、ほどよい不安があったほうがいい結果を出せるのかなって思っています(笑)」

 小堀の400mの自己ベストは4分06秒34で、800mは8分26秒67だ。日本記録は400mが柴田亜衣の4分05秒19、800mが山田沙知子の8分23秒68である。ちなみに、世界記録は400mが3分56秒46、800mは8分04秒79で、ともにケイティ・レデッキー(アメリカ)がリオ五輪で叩き出したものだ。

 日本の中長距離は短距離とは異なり、まだ世界トップとの差がある。だが、本番では何が起こるかわからない。

「東京五輪での目標は、2種目での決勝進出です。とくに800mはどこまで海外の選手と競ったレースができるのか楽しみです。当然、メダルは目標ではありますが、まずは自分のレースをすることが大事。初めての五輪の舞台でもあるので、楽しみながら自己ベストを出せたらいいなって思っています」

 はたして、初めての大舞台でどんな泳ぎを見せてくれるのか。本番にめっぽう強い小堀が、世界を熱狂させるレースを見せてくれるに違いない。

プロフィール
小堀倭加(こぼり・わか)/2000年8月10日、奈良県生まれ。小学3年から本格的に水泳に始め、中学2年時に背泳ぎ200mで全国2位となり、東京五輪の強化選手に選ばれる。湘南工科大附属高校進学後、自由形に転向して中長距離に専念。高校1年でインターハイの400m、800mで優勝。2年時に出場した日本選手権では400m、1500mで2位、800mで3位に入る。高校卒業後は日本大学に進み、今年4月の日本選手権女子400m自由形で優勝、女子800m自由形では2位となり東京五輪の代表に内定した。

FMヨコハマ『日立システムズエンジニアリングサービス LANDMARK SPORTS HEROES

毎週日曜日 15:30〜16:00

スポーツジャーナリスト・佐藤俊とモリタニブンペイが、毎回、旬なアスリートにインタビューするスポーツドキュメンタリー。
強みは機動力と取材力。長年、野球、サッカー、バスケットボール、陸上、水泳、卓球など幅広く取材を続けてきた二人のノウハウと人脈を生かし、スポーツの本質に迫ります。
ケガや挫折、さまざまな苦難をものともせず挑戦を続け、夢を追い続けるスポーツヒーローの姿を通じて、リスナーの皆さんに元気と勇気をお届けします。

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