2019.04.10

大橋悠依「もっと前から泣いてれば」
結果と感覚のズレに悩んだ7日間

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 二宮渉●写真 photo by Ninomiya Wataru

 4月8日まで行なわれた競泳の日本選手権。大会最終種目の女子400m個人メドレーを序盤から独泳で制した大橋悠依(イトマン東進)は、悔しそうな表情を見せながらもこう話した。

今大会はトレードマークの笑顔があまり見られなかった大橋悠依「200m個人メドレーも200mバタフライも、どちらかと言えば感覚の部分が不安で、イメージしたことを水に入った時にうまくできないというのがあった。タイムそのものよりも、イメージした動きができなかったという不安が残って、気持ちも落ちてしまいました。午後のウォーミングアップでも、全然よくないと感じたので、『もしかしたら派遣標準記録を切れないんじゃないか』と考えたり……。それを思えば4分33秒0台までいけたことは、自分でもよく頑張ったなと思いました」

 記録は4分33秒02。自己記録(4分30秒82)の更新を目標にしてきただけに悔しさが残った。世界大会8位以内を想定した派遣標準記録I(4分32秒52)の突破は果たせなかったが、16位以内を想定した派遣標準記録II(4分36秒35)は余裕を持って突破。苦しんだ7日間を思えば、少しだけ満足できる結果であった。

「すごく順調にきていたので、自分にもすごく期待していた。200m個人メドレーに関しては、2分07秒91の日本記録を出した2017年の世界選手権をやっと超えられる時が来たなと思っていたので、結果とのギャップにすごく苦しみました」