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【大学駅伝】全日本で過去最高3位、箱根へ弾みの創価大 エースは「今回の創価の駅伝、見ていて面白くなかったですか?」 (2ページ目)

  • 佐藤俊●取材・文 text by Shun Sato

【7割の状態で流れを変えた小池】

 流れを変えたのは、当日変更で4区に入ったエースの小池だった。出雲では区間10位に沈み、チームの順位を3つ落とした。「すみません、反省しています」と何度も頭を下げたあの日から3週間。小池が、エースの走りを取り戻した。

 4区の小池が襷を受けたのは11位。トップの早稲田大とは3分05秒差、シード圏内の8位・青学大とは55秒差だった。

「襷を11位でもらった時は焦りました。3年前も似たような順位(13位)で渡されて、全然ダメダメ(区間16位)で順位を上げられなかったんです。しかも、出雲で調子が悪すぎて、本当に不甲斐ない走りでちょっと自信を失っていて......。

 そこから1週間、体調を戻すことに専念して、2週間で仕上げてきたのですが、調子としては7割ぐらい。今回はどうかなと思っていたのですが、出雲の時と異なり、わりと冷静に入れて10kmを28分ぐらいでいけたんです。シードラインまで近づけられましたし、後ろに続く流れをつくれたので自分の役割は果たせたのかなと思います」

 榎木監督も「悪い流れを変えてくれた。今回はエースらしい走りをしてくれたと思います」と、小池の走りを称賛した。

 小池は区間2位の走りでチームを9位に押し上げ、5区の村上に襷を渡した。村上が8位に上げると、6区の榎木凜太朗(3年)がその順位を守り、7区のムチーニは区間2位の好走で5位へ。反撃の流れを受け継いだ8区の山口が、区間3位タイの走りで猛烈な追い上げを見せた。

 小池は胸を躍らせながら仲間たちの走りを見ていたという。

「5区、6区がシード権争いをするなか、しっかりとつないでくれたので、スティーブンのところは安心して見ていられましたし、山口の走りは盛り上がりました。ただ、チームとしてはよかったですけど、個人としては出雲の借りがまだマイナスなので、箱根で区間新、区間賞を獲ってプラスにして卒業します!」

 箱根で、どんな"小池劇場"を見せてくれるだろうか。

 小池とともに、出雲で区間6位に沈んだムチーニの復調も大きかった。出雲では自分のペースに徹する走りに、榎木監督が「駅伝をしていなかった」と渋い表情を見せていた。レース後、監督はムチーニと話し合い、駅伝での戦い方を伝えたという。

「出雲の時は、時計を見て、自分のペースをキープすることに徹していたんです。だから、駅伝では攻め続けないと戦えないという話をしました。また、全日本に向けて(ベナード・)キクンビ(1年)をメンバーに入れたことで危機感もあったと思います。レースでは彼本来の爆発力を見せ、攻めの走りをやってくれました。今まで山口とムチーニが一緒に走るとどっちかがよくて、どっちかが悪い流れだったんですが、ふたりがともによかったのは今回が初めてで、それも収穫でした(笑)」

 4区から追い上げた創価大は、過去最高の3位でフィニッシュ。目標を達成するとともに、初出場から5大会連続となるシード権を獲得した。

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