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【箱根駅伝】シード校を脅かす予選会組は? 大東文化大、専修大、東海大に見えた「勝算」 (2ページ目)

  • 佐藤俊●取材・文 text by Shun Sato

【箱根4区で兄弟対決の実現を目指す専修大】

 2年ぶりに箱根路へ戻ってきたのが専修大だ。予選会では、5㎞、10㎞、15㎞、18㎞の各地点で、各校上位10人の合計タイムによる暫定順位が発表される。専修大は15㎞地点までトップを維持した。

「10㎞時点では確信できず、まだ不安だったんですけど、15㎞を超えてうしろとの差が結構あったので、(予選通過は)いけるかなって思いました。ただ、後半に伸びてこなかったので、1位通過は難しいかなと。やっぱり東洋さんは強かったですね」

 長谷川淳監督は、少し悔しそうな表情でそう言った。専修大は、前々回の箱根で総合17位。前回の予選会では13位となり、本戦出場を逃した。今季こそはという気持ちでスタートしたが、全日本大学駅伝の関東地区選考会では、7位通過の山梨学院大に0秒65秒及ばず8位に終わり、伊勢路への切符を逃した。

「全日本の結果はネガティブではなかったです。むしろ、あそこで惜しい結果だったことで、選手は戦えるんだという気持ちになりました。そこで生まれた自信が、今回の箱根の予選会で表れたんじゃないかなと思います」

 今回の予選会で、専大は全員がまとまって走る従来の集団走をあらためた。フリーの選手と準フリーのグループに分け、多段式ロケットのように、レース途中から選手を順次フリーにしていく作戦を採った。その準フリーのグループを引っ張ったのが、具志堅一斗(4年)だった。

「具志堅は箱根経験者で、うしろには予選会、本戦を経験している選手もいたので落ち着いて引っ張ってくれるかなと。力もありますので、後半(にペースを上げて)、前の選手と一緒になってくれればなという期待もあったので、具志堅にまかせました」

 その結果、専大は1時間02分台が3人、1時間03分台が6人、チーム10番手も1時間04分03秒という安定した走りで、4位通過を果たした。

 平松龍青(4年)は「うれしい」と笑みを浮かべた。

「上級生が経験を生かしつつ、向田(泰誠・2年)、サミュエル(ガユ・1年)とかが頑張ってくれて、その後輩たちの勢いに乗って、みんな走れた。結果が出てよかったです」

 平松は、青学大の平松享祐(4年)と双子で、龍青が兄にあたる。箱根本戦では、兄弟対決が見られるかもしれない。

「僕は、箱根4区を走りたいと思います。前回、享祐が4区で区間3位と快走しましたし、4区を走って享祐と同じ景色を見て終わりたいと思っています。チームとしては、シード権を獲得したい。ただ、今回の予選会、僕はチーム5番手でしたし、試合まで僕も享祐も何が起こるかわからない。でも、4区で勝負というのが僕と享祐の一番の理想形だと思っているので、成し遂げるために、ここからの2カ月間を頑張っていきたいです」

 青学大の享祐は往路の主要区間をまかされる実力を持つ。そのレベルまで龍青が力を伸ばせば、専大はより強力な布陣を敷ける。幸い、龍青は冬に調子を上げるタイプだけに、兄弟が同じ4区を走る可能性は十分にある。

 長谷川監督も「戦力が整ってきた」と自信を見せる。

「今は戦力に穴がなく、箱根を戦える下地はできていると思います。ただ、爆発的に上がってくる選手を増やさないと、シードを狙うところでは戦えないですね。そのキーになる選手が向田です。力がありますし、エース区間の候補です」

 エース区間への起用が期待される向田と、上山詩樹(4年)ら4年生が噛み合えば、専大は本戦でも上位をうかがえる存在になりそうだ。

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