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【ドラフト2026】「野球IQなら誰にも負けない」亜細亜大・山里宝が明かした驚異の思考回路 その原点は中学時代の異常な英才教育にあった

  • 菊地高弘●文 text by Takahiro Kikuchi

亜細亜大・山里宝インタビュー(前編)

 毎年ドラフト候補の取材をしていると、「この選手はプロで活躍できるんじゃないか」と予感させる選手に出会う。

 単純に実力があるだけでなく、受け答えに自分の世界観が透けて見える。どんな環境でもブレることのない、芯の強さを感じる選手がいるのだ。最近で言えば、伊藤大海(苫小牧駒澤大→日本ハム)や佐藤輝明(近畿大→阪神)から、そんな印象を受けていた。

 今年のドラフト候補のなかで同様の雰囲気を感じるのが、山里宝(亜細亜大)である。

主将としてチームを牽引し、今秋リーグ戦優勝を果たした亜細亜大・山里宝 photo by Sankei Visual主将としてチームを牽引し、今秋リーグ戦優勝を果たした亜細亜大・山里宝 photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る

【野球IQは誰にも負けない】

 亜細亜大は今秋、激戦の東都大学リーグで破竹の8連勝を飾り、最終節を待たずにリーグ優勝を決めた。山里はその亜細亜大の主将であり、遊撃の守備を任されている。優勝を決めた國學院大との2回戦では、先制2ラン本塁打と決勝2点適時打を放つ大活躍を見せた。

 二遊間を守れる人材は、ドラフト戦線では需要が高い。特に今年は二遊間の有望選手が少ないだけに、山里の注目度は必然的に高くなる。

 身長174センチ、体重78キロと体格的に恵まれているわけではないが、リーグ通算10本塁打と、意外な長打力を秘める。堅実な守備と、盗塁を決めるだけの走力もある。多くの大学野球ファンは、山里について「野球センスのある天才肌」というイメージを抱いているかもしれない。

 だが、山里はそんな世間の見方を明確に否定する。

「感覚やセンスでやっていると思われがちなんですけど、僕からするとそれはフィクションです」

 今年6月、神奈川県平塚市で実施された大学日本代表候補合宿で、50メートル走の計測(光電管による測定)が行なわれた。参加者の最速タイムは鈴木湧陽(中京大3年)の5秒78。スピード自慢の選手が軒並み好タイムを叩き出すなか、山里のタイムは6秒38。計測した野手31人中、15番目という平凡な記録だった。

 山里のタイムを見たあるコーチは、「あれ、足でも痛いんか?」と聞いてきたそうだ。当然ながら、コンディションは万全だった。

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著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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