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来年の箱根駅伝で下剋上を起こせそうな大学は? 全日本大学駅伝・関東地区選考会ではっきり分かれた明暗 (2ページ目)

  • 佐藤俊●取材・文 text by Shun Sato

【名門・東洋大は5位通過。現状をどう見るか】

 4位通過の神奈川大(箱根13位)は2組2位の滝本朗史(4年)の走りが勢いをつけ、同組の新妻昂己が14位、3組の北村海智も5位と、期待のルーキーふたりも好走した。

 滝本をはじめ、1組18位の阿部倫久、3組7位の平川瑠星、4組21位の花井創、同22位の新妻玲旺ら4年生の層が厚く、いずれも力があるだけに大崩れはしない。個別対応のきめ細かな練習メニューで選手の成長が著しく、高校生のリクルートも順調に展開しているが、今後、中間層が伸びてくれば箱根予選会通過はもちろん、本戦でも面白い戦いができるだろう。

 5位通過の名門・東洋大(箱根12位)は、エース松井海斗(3年)が2組でぶっちぎりの快走を見せ、1組の嫌な流れを変え、弾みをつけた。4組では宮崎優(3年)が15位と順位をまとめ、迎暖人(3年)は周回を勘違いする場面もあったものの、18位と大崩れせずまとめた。

 レース後、酒井俊幸監督は「(全日本大学駅伝は)このまま本戦での勝負となると、シード権を獲得しているチームは強いですし、課題も見えました。ここで通ったから箱根駅伝の予選会も通るではなく、箱根駅伝の予選会も本戦を想定していきたい」と語り、すでに箱根の本戦を見据えている。松井がエースの走りを見せてくれたが、酒井監督が言うように、全日本や箱根のシード校とは力の差がある。秋までにどれだけチーム力を高めていけるか。

 17年ぶりの本大会出場を目指した専修大(箱根予選会敗退)は、4組で山梨学院大(箱根17位)に大逆転されて8位に終わり、出場を逃した。3組終了時点で7位専修大と9位山梨学院大の差は約36秒。4組では、両校ともに留学生と日本人のコンビで臨んだが、山梨学院大のブライアン・キピエゴ(4年)と占部大和(4年)に逆転され、わずか0.65秒差に泣いた。

 だが、専修大は、4組23位の主将の上山詩樹(4年)、1組4位の丹柊太郎(4年)、今年の箱根4区区間3位だった青山学院大・平松享祐(4年)の双子の兄・龍青(4年、2組4位)、2年生の向田泰誠(1組19位)、安斎陸久(2組16位)、さらに留学生のダンカン・マイナ(3年、不出場)、サミュエル・ガユ(1年、4組8位)の留学生は計算できる。3年生の踏ん張り次第では、来年の箱根復帰は十分にあり得るだろう。

 9位の法政大(箱根予選会敗退)は、3組の星野泰地(4年)の4位をはじめ、4年生がなんとか組10番台をキープしていたが、3人の3年生がいずれも組28位、33位、33位と沈み、順位を押し上げることができなかった。

 10位の明治大(箱根予選会敗退)も1組の大江秀弥(1年)が7位と好走し、4組の阿部宥人(2年)が16位でまずまずの走りを見せたが、あとは20番台4人、3組のふたりが30番台に終わり、強さを見せられなかった。法大、明大ともに2組、3組で、前に行かないと生き残れないところでの勝負弱さが目立ち、今後に大きな不安を残した。

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